上級者の定義

ここでの上級者とは、だいたい次のようなレベルを想定しています。

  • 日常会話ならなんとか話せるけど、政治・経済・医学など、専門用語を必要とするような内容は難しい。
  • 1対1ならなんとか聞いたり話すことができるけど、ネイティブのグループに入ると聞きとるのも発言するのも難しい。
  • 英語学習者向けの英語は理解できるが、ドラマや映画などの生の英語は理解しにくい。
  • 英会話レッスンなどは受講するが、なんとなくぬるま湯な感じがする。
  • あくまでも目安ですが、TOEICで850点以上、英検準1級から1級あたり。

上級者の学習への基本姿勢

初級・中級者のころは、単語を覚えたり、文法を学習したり、一つの教材を何度も繰り返したりと、わりと狭い範囲を深くじっくりと学習してきたのではないかと思います。いわゆる量よりも質が大事でした。しかし、上級者になってくると、少しその基本姿勢を変える必要があります。今からは質よりも量のほうが大事になってきます。質を追求しなくて良いというわけではありませんが、たくさんの量の英語に触れ合うためには時には質を犠牲にすることも必要という意味です。これからは、とにかくたくさんの英語に触れ合うことができるように心がけていきましょう。そしてそのためには、「英語を習う」のではなくて、「英語を使う」または「英語を使って何かを習う」というスタンスに変えていきましょう。

上級者のつらいところ

上級者になってくると、上達のスピードが遅くなるので、「あぁ最近英語が上手になったなぁ」というような上達を感じることは非常にまれです。初級・中級者の頃は、半年前の自分と比べても今の自分は英語力が上がっているのが見えたと思います。でも上級者は2、3年前の自分と比べてやっと違いが見えてくるぐらいのイメージです。そのため、英語学習のモチベーションを維持するのが難しくなってきます。これからは「英語を上達させる」ことに意識をおくよりも、英語で知識を得る事、英語でコミュニケーションを取る事自体に楽しみを見いだすように努力しましょう。

楽しいと思える学習方法だけを採用しましょう

このウェブサイトでは上級者向けの学習方法を提案していきますが、練習していて苦痛に感じるものは採用しないようにしましょう。上記のとおり、ただでさえモチベーションの維持が難しいのに、嫌いなことをやってしまうと長続きしません。練習・学習していて楽しいと思える方法でよりたくさんの英語に触れ合うことを一番に考えましょう。